出版部の設立について

 近年、日本における心疾患患者は増加の一途をたどり、特に高齢化社会の進展に伴い、心不全や不整脈をはじめとする疾患に対する対策は社会的課題となっています。適切な検診の普及と、医師・看護師をはじめとした医療従事者、さらには一般市民への教育と啓発は、いまや医学研究と同等に重要な使命となりました。
 しかしながら、従来の医学出版の多くは、既存の形式や市場性に偏り、新たな視点を持つ教育・啓発書籍は取り上げられにくい現状があります。加えて、海外に向けた出版戦略は十分に整備されておらず、日本から世界に向けて知見を発信する機会は限られています。
 このような背景のもと、当センターは自ら出版部を設け、以下の理念に基づく出版活動を展開することといたしました。
1.心疾患の早期発見・予防・治療に資する教育・啓発書籍を広く社会に届ける。
2.医師・看護師・コメディカルスタッフの教育に資する実践的教材を刊行する。
3.日本発の医療教育資源を海外にも発信し、国際的な医療・看護教育に貢献する。
4.書籍制作の合理化(帯・カバーを排し、電子出版を積極活用)により、安価で持続可能な出版体制を築く。
私たちは、この出版部の活動を通じて、医学・看護の専門知識と芸術性・物語性を融合させた新しい出版文化を創造し、心臓病検診の推進と医療の発展に寄与してまいります。

出版部活動指針
1.社会的使命の重視
 出版活動は、心臓病の予防と教育という公益的使命を中心に据える。
2.質の高い教材づくり
 医師・看護師・研究者によるレビュー体制を設け、臨床現場で役立つ内容を提供する。
3.多様な読者層への対応
 医療従事者向け専門書だけでなく、患者・家族・市民に向けた啓発書や絵本も刊行する。
4.国際発信
 英語をはじめとする多言語翻訳を推進し、日本発の知見を世界へ届ける。
5.持続可能な出版形態
 ・帯・カバーを廃し、シンプルで機能的な装丁を採用
 ・オンデマンド印刷や電子書籍を積極的に活用
 ・収益はセンターの教育・啓発活動に再投資
6.協働と開かれた姿勢
 出版部の活動は、医師・看護師・市民など多様な立場の人々との協働を通じて進め、社会に開かれた形で展開する。